梅田さんの映画レビュー・感想・評価

梅田

梅田

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

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ゲーム出身のレーサーが活躍する実話を元にしたストーリーってかなりの変わり種を想像して観たら、けっこう普通に熱血スポ根の王道物語であった。トントン拍子。映像はかなりデジタルでブロムカンプって感じだけど、>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

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かなりバッドコンディションで観に行ったら案の定前半めちゃくちゃ寝てしまったが、後半から真面目に観ただけでも信じられないくらい面白かったので(そう、普通に面白いんです)、大満足。
とか言いつつ、後からあ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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良くも悪くも事前にあまりにノイズが多かった作品だけど、観終えた直後の感想としてはこれまでのノーランのキャリアハイでは? 実際、賞レースや興行の成績を見ても客観的にそうなんだろうけど。原爆投下に至った前>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

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『スリー・ビルボード』『ゴーン・ガール』みたいに脚本の魅力が輝く映画であることは確かだけど、それ以上に、演者の気迫や音や反射の光の演出、印象的な雪と血の配色など隅々まで隙のない素晴らしい作品だった。そ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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祝・アカデミー視覚効果賞ということで、せっかくならと映画館に行ったら結構人が入ってて、しかも結構"ゴジ泣き"している音が聞こえてきた。
まぁまぁ期待して見に行ったけど、期待していた程度には満足しました
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

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『うる星やつら』自体にはじめて触れたのですが、押井作品として云々の前にラムもしのぶもかわいすぎんか。これもっと多感な時期に見てたら大変だった気がする。

ストーリーは今や無数に参照されているものだけど
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

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よくデザインされた気持ちのいい大作だったが、何か「スケールのでかいものを見たなぁ」という感想以上に残るものがあったかというと…うーん?
原作がそうなのだと言われるとそれまでだけど、色々拍子抜けするくら
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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「大谷翔平がすごいのはいいけど俺たち野球ファンが見たいのは選手じゃなくてベースボールなんだよ」みたいなこじらせ方(真っ当な意見であり、不適切なアナロジーです)をした中年男性のミッドライフ・クライシスも>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

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大袈裟な劇伴や大仰なPTSD描写など野暮ったいところはあるけど、アルドリッチ『特攻大作戦』みたいな熱さで押し切られて楽しみました。友情や絆がテーマだけど、主演2人の間にあるのはあくまで任務に紐づいた関>>続きを読む

ラストエンペラー(1987年製作の映画)

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贅沢な美術と衣装もすごいけど、撮影と編集の連動が気持ち良すぎ。ベルトルッチの凄みを感じる。特に、宮廷内での動線とカメラの動きが素晴らしすぎて魅入ってしまった。あるいは、シーツの下で2人の婦人と絡み合う>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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昼飯を食べて眠気を感じながら観始めたのに、第一幕のイカれっぷりで完全に目がギンギンに冴えてしまった。少なくとも表面的には面白さのピークはここ。何一つ音を出してないのに「うるせえ」とブチギレてくる隣人、>>続きを読む

ロビンソン漂流記(1954年製作の映画)

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ブニュエルの変わり種。今見るとかなりバカバカしい出来で、なんというかコントを見せられてるような気分になる。反乱を起こした船員が、捕虜になってからクルーソーとダラダラ一緒に走り回ってるのが笑える。今ふと>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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期待を裏切らない三宅唱監督の新作。PMSとかパニック障害とかある種のメンタルヘルス、もっと広く言えば「生きづらさ」的な題材を取り扱った映画ではあるが、そういったモチーフに寄りかかることなく、人と人との>>続きを読む

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

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面白い!鳩の看護をしつつ自らの個展の準備をする美術家の主人公の数日間を通して、人間関係を中心に、家族や隣人、同僚とのちょっとモヤった状況を描くというこぢんまりとした映画。一定の緊張感があって終始飽きな>>続きを読む

JACO(2015年製作の映画)

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正直名前しか知らない人だったけど、ジョニ・ミッチェルとかウェザー・リポートでベース弾いてたのね! ミュージシャンのドキュメンタリーとしてはベタな作りだけど、自分のように知識のない人も入り込みやすい映画>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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いやもうほんと、40年前の作品とは到底思えないくらい精細な映像と素晴らしい録音(整音?)。大スクリーンで観ると、サポートプレイヤーたちの完璧な演奏も、リン/エドナのキュートなコーラス&ダンスも、そして>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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引退撤回作となった今作の主軸はラブストーリー。お互いの名前より先に犬の名前を尋ねるのはいい締めだと思った。
カウリスマキが労働の光景を撮るとき、そこには現状への告発的な何かも無くはないが、同時に必ずユ
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ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

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青と緑の画面、ほとんど流れない劇伴が特徴的に映画の統一感を作ってる。ストーリーはほとんど無く、ただ外交官の男が謎の女に骨抜きにされるだけという。それでも目を離せないのは主演2人の存在感ゆえか。面白かっ>>続きを読む

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

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なんじゃこりゃ! 初めはどうなることかと思ったけどちゃんとボニーとクライドしてる。というか『トゥルー・ロマンス』の先取りのような。
リンチらしいといえばらしいけど、まだ真っ当な劇映画の範疇にあって結構
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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ベラ(エマ・ストーン)は大人の身体を持った子供として存在し、心は世界に開かれながらも家の中に閉じ込められている。外の世界に怯えているのはむしろ男性→ゴッド(ウィレム・デフォー)で、父のように冷酷に科学>>続きを読む

理由なき反抗(1955年製作の映画)

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ロケ地のグリフィス天文台に行ってきたので再見。どの部分がwithout the causeなのかちょっとよくわからない。ジェームズ・ディーンはむしろちょっとガキなだけの社会性のある人間だと思う。後半に>>続きを読む

チャイナタウン(1974年製作の映画)

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ロサンゼルスの私立探偵もの。水利権にかかわる殺人事件を追う中で恐ろしい真実が浮かび上がる。ジャック・ニコルソンの鼻がナイフでざっくりやられて、主演なのに劇中半分くらいガーゼで顔を隠されてるのがすごい。>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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交換価値を追求するわけじゃないから、カセット市場が盛り上がろうと手持ちの希少品を売ったりはしない。「カセットの音が好き」とか適当なことを言われても、そもそも生まれた頃からカセットでしか音楽を聴いてこな>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

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ピンチョンの原作を今読んでいるところで、登場人物や背景なんかを把握しながら観ると相当面白い。グルーヴィ。
スケールのでかい話(陰謀論?)になりそうな雰囲気だけはあるのに、私立探偵の身の丈程度の話に最後
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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これ舞台の街がどこなのかは明確にされてないのかね。何だかとても架空の街っぽさを感じる作りだった。だからこそラストシーンがいいなと思った。もう少し若い頃に観ていたら刺さったかもしれない。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

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かなり前に一度観てはいたけど、『ツイン・ピークス』とかを経て改めて観てみると特濃リンチ汁の煮凝りみたいでめちゃくちゃ面白かった。闇夜のドライブ、ダンスのイメージ、唐突な絶叫、ブロンドの美女…。
ストー
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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普通に楽しめるホラー映画。あんまり意表を付く展開は無かったし、ここはヤベェ!みたいなシーンもあんまり記憶にないけど、何でそんなにヒットしたんだろ。

我々のものではない世界(2012年製作の映画)

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レバノンのパレスチナ難民キャンプでの生活を撮ったフッテージを編集して作ったドキュメンタリー。殺伐とした映画ではなくむしろ朗らかな日常をとらえている。途中寝ながら観てしまったのでアレですが、面白かったで>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

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久しぶりに観た小津は記憶よりずっと面白かった。女子4人組の掛け合いの楽しさな。
ずっと中心にいて太陽のように笑顔を振り撒きながら、真意を掴ませない原節子の、最後に見せる涙が沁みる。戦争で不在となった兄
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聖杯たちの騎士(2015年製作の映画)

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『トゥ・ザ・ワンダー』『ソング・トゥ・ソング』と同じく中身が全く頭に入ってこない映像詩。映像は綺麗(ルベツキ)、相変わらずそれしか言えない。何だかんだでマリックの映画はまぁまぁ観てるけど記憶に残ってる>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

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中年の入り口に立った男2人と犬1匹の静か〜なロードムービー。表情の切り取り方はカサヴェテスみたいだし、主演の一人はボニー"プリンス"ビリーことウィル・オールダム、スコアはヨ・ラ・テンゴと、アメリカのイ>>続きを読む

(2023年製作の映画)

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武(豊臣秀吉)が木村(新左衛門)に「まぁお前死ぬけどな」と言い放つシーンがピークで面白く、前半のほうがキレキレだった。後半はコントが多くなってきてそれはそれで笑ったし、殺し合い果し合いの虚無っぷりも良>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

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たぶん観るのは3回目。猫映画の印象が強かったけど、改めて観ると猫は最後まで見つからないし、むしろ犬映画かも。壁やら石やらあらゆるところでマッチをおこすエリオット・グールド。革靴を履いたまま寝て、起きて>>続きを読む

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

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なんつープロットだこれは。おしゃべりなおばさん扱いされてるフランシスはむしろ何を考えているのかさっぱりわからないし、ずぶ濡れの少年が口をきかない理由も適当だし、謎の近親相姦っぽい演出も不気味すぎる。ジ>>続きを読む

ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

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キャスト5〜6人のメチャクチャ閉じられた世界で展開される幻想。ホラー苦手な人は遠慮した方がいいくらい怖い。初めて観たが、サウンドデザインの繊細さを考慮すればスクリーンで観るべき度はかなり高い。
ヒロイ
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