ぜんぜん悪くはないけど、思った以上にあくまでスピンオフ作品。元の企画通りって言うか、脚本は全5話アニメのミニシリーズほぼそのままくっつけたの分かるし、話や絵のスケールもほんとにちょうどその感じ。ゼロ年代だったらそのまんまマッドハウスかproductionIGが作ってそうなやつ。
映画のメインテーマからすれば些末な問題なのは分かった上で、ウォーボーイズとバイク軍団の戦争が映像として無いの本当に心底ガッカリ。"いや、そういうものをこれ見よがしに見せる作品ではない"なんてことは分かるよ。分かるが、そんなことはどうでも良くってさぁ。
と言うか、「シーンが無い」こと自体はあんまり問題では無くて、どっちかと言うと実際に映像として流れる「こんなことがありました」のフラッシュバックカットがマジでつまらない。戦争そのものの映像がシーンとして無くても、フラッシュバック映像がカッコいいラッシュバックならそれだけでぜんぜん満足できたのに。
バイク軍団の戦争ディティールなんか描きようが無いのだろうけど、"戦争が始まる瞬間のカット"と"戦争が終わる瞬間のカット"・・・両軍が並んでぶつかる瞬間と大将が負けた！ってなる瞬間。ようは「ロード・オブ・ザ・リング」の冒頭なんだけど。それさえあれば「戦争」になるんだよ。それが凄く見たかった。
