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マッドマックス:フュリオサのogagawawaのレビュー・感想・評価

3.7
アニャの子役がかなりアニャ


若き日のフュリオサの物語。前作、狂乱のマッドマックスから9年。マッドというより真っ当な、そしてこの映画を観た勢いのまま『怒りのデス・ロード』が観たくなるというのは、エピソード0モノの役割としては、ほぼパーフェクトなのでは。私はといえば、結局復習できずうろ覚え状態だったので、だんだんと答え合わせで記憶が繋がっていく感じで、セルフ先が見えない展開でスリリングでした(?)

無駄を削ぎ落としたような画面で、パリピ脳筋暴走族と、変身しないトランスフォーマーみたいな車が、砂の大地を爆走する復讐譚。砂埃は舞い、ハードボイルドは増して、心を貫く目力of目力。前作とは違う方向性の"狂気"の物語だけど、結果的には原点回帰の手触り。作中時系列的に忠実で、砦の発展具合や、車の派手さ具合が絶妙に抑えられている。

謎ギター野郎とかみたいな前作ノリだったり、奇天烈車が登場するバーフバリを想定すると快楽指数的にはさがるので、そこは要確認かもしれないな。あと、クリス・ヘムズワースはやや闇堕ちしたソーに見えるけど、これまでのお気楽屋さん役を演じてきた集大成的な感じだったし、あの独特なバイクの使い方はとても好きです。
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