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マッドマックス:フュリオサのaiのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

やや期待しすぎてしまった感が否めなかった、、。

フュリオサがどうしてこうなったか、がテーマの作品なので仕方ない部分はあるものの、怒りのデスロードで感じたスピード感やはちゃめちゃ感が少なく、テンポが悪いと感じてしまう場面が多いように思った。

シリーズ作品としての上映なので前作からのイメージや比較はご容赦いただきたいな、と。


また、幼少期のフュリオサが決死の脱走を図り、少年として部隊に紛れ込み生き延びるわけだが気づいたら警護隊長?になっていたし普通に女性としての見た目でイモータン・ジョーの元に。
ここをもう少し描いて欲しかったなと。

ディメンタスとの交渉でわざわざその少女を寄越せと手に入れたのにその執着の無さなどに引っかかってしまった。

なんでそんなに普通に変装せずにいるの〜とモヤり。


若干ディメンタスの小物感も気になった。ジョーは怒りのデスロードの時から圧倒的な存在感だったし、本作でもしっかりと(善悪は別として)統一者として君臨していた中、ディメンタスは仲間もまとめられていないし、残虐性はあるものの部下が手を下す事がほとんどだったしあまり大悪党という感じがしなかった。


メインの復讐についてはそうきたか!と思いつつももっとマッドマックスらしく派手さが欲しかった。一対一で対峙する場面も少なかったし個人的には不完全燃焼。


しかし、テンポが悪いと序盤に書いたもののその分しっかりとフュリオサの人生については描かれていたため怒りのデスロードの「よくわかんないけど面白い」点はそういう事だったかと納得できる内容であり、満足。怒りのデスロードをもう一度観たくなった。

合わせてフュリオサのセリフがものすごく少ないと事前に聞いてはいたものの本当に少なくて驚いた。瞳や、表情での演技が素晴らしい。主演のアニャは元々目力があるから良いキャスティングだったと思う。

ただ、前作のシャーリーズ・セロンの頼れる逞しいフュリオサと比べると随分華奢でこの荒廃の地で生き残れる!?とヒヤヒヤしてしまった。体型批判のつもりは毛頭ないが役作りでもう少しがっしりしてもよかったかなあなんて思いも。

でも少年として紛れる、という点ではよかったのかもしれない。


映画館で観るべき迫力ある作品であったことは間違いないので、IMAXでの鑑賞をお勧めする。
気分の上がるエンドロールなのでぜひ最後まで着席したままで。



最後に、予告編のI‘m Furiosa!はここで使うのかあと若干拍子抜け。
勝手に予想してがっかりしただけだけど、もっとここぞ!我こそがフュリオサ!と復讐のタイミングなどで名乗りを上げるかと思っていた。
予告編ってうまくできているなあ。
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