スコセッシフォールド全開

マッドマックス:フュリオサのスコセッシフォールド全開のレビュー・感想・評価

4.3
【極爆 字幕】
ずーっと、フュリオサの行動原理は故郷への帰還か復讐のどちらかで、あれだけ絵力と構成の丁寧な説明でこちらを乗らせといての、ラスト辿り着いた結論が「未来への紡ぎ/再生/希望」で震えた。緑→茶、平等→格差、平和→戦争、生→死。完全に世界が変わる。色彩も、協調も、感情も何もかも。激動の十数年、フュリオサの目に映るディストピア世界は前作とは全く異なるアプローチで効果的。痛々しく、おぞましく、気持ち悪く笑えない。フューリーロードはそのクソ世界おさらば神話として、痛快で笑えなければいけない。趣向を変えた2作。合わせてMADな1本。

VFXでは補完できない、実写でしか得られない養分。例のドキュメンタリーを観ているので心は痛いけど、チェイスや爆発はできる限りリアル方面で行ってほしかった、と無茶を言いたい。


グランドシネマサンシャイン池袋 ULTRA 4DX 吹き替え

4DXもScreenXも体験として面白かったけど、おかわりはない。4DXはモンスタートラックが、ScreenXはグリーン・プレイスと相性が良く、しかしその他の連動と左右の広がりは地味で弱すぎるし、無理矢理感もあり、むしろ没入が削がれる。
崩壊寸前のガスタウンにて、ディメンタス先導のくだり、一人称の視点と言い大袈裟な吹き替えと言い、完璧にUSJノリ。