スコセッシフォールド全開さんの映画レビュー・感想・評価

スコセッシフォールド全開

スコセッシフォールド全開

Gメン(2023年製作の映画)

2.0

物語とキャラが情緒不安定。その場その場で脚本を書いて、演出を決めている感じがする。演者とスタッフが楽しいだけのパターン。で、ダメ。

高良健吾の赤髪×革ジャン◎ 

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.5

IMAX映えする画角と耳が豊かになる重低音。映画館で観れて素直に良かった。コメディの才能は皆無だけど、アーサーは間違いなくアーティストでエンターテイナーだ。

歌について。自分が歌詞よりも曲調を好む人
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

5.0

これぞCinema Experience。情景に合ってないし合っている麻薬劇伴と、これでもかと出力を上げた銃声諸々の轟音。ノンストップ、止むことがない。全方位にスピーカーを完備したDolby Atmo>>続きを読む

ヌードの映画史~黎明期から現代へ~(2020年製作の映画)

3.0

ヌードは芸術で正しいんだ派と、ヌードは搾取でしかない派のインタビュイーのキャスティングがフェアで正しい。制作/作家が映画史を賛美し、俳優が不満をこぼす。問題を笑い話にし、無関心を貫く資本家側の態度が印>>続きを読む

戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.9

獅子の、眠り→目覚め→驚きの3カット。モンタージュ技法×革命描写の最適解。キングに一泡吹かせちゃう。

劇伴最高。徐々にテンポを上げ、最高速度を何度も更新して、これでもかと引っ張って勝利の音楽に変わる
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.2

アイデアとメッセージは最高だけど、絵が面白くない。

老後が楽しみだなんて一度たりとも思ったことがない。こいつは真。

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

4.3

かなり満足。アイツ以外全員ほのぼのとしていて最高。ドッカンバトルには結局なるんだけど、それまでの助走が長めに用意されていて良い。

物語上出さなくてもいいキャラクターをファン目配せで出しちゃう不親切構
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夏目アラタの結婚(2024年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

孤児や虐待児童に向けてしまいがちな哀れみの目、のアンチテーゼをやろうとしているけど、実際はルッキズム&オリヴィア・ロドリゴ大勝利映画。美女なら、私選弁護人を虜にできる、証言だけで傍聴席を虜にできる、プ>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

5.0

食の持つエネルギー。人を繋ぎ、歴史を紡ぎ、今日の活力になる。笑いが創出され広がっていく感じ。生涯大切にしたいウルトラコント。

食べっぷりの描写も良いけど、登場人物達の背景とリンクしているのが物語と呼
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サユリ(2024年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

劇場/初見鑑賞の恩恵を受けすぎた。ホラー映画を見るドキドキ、Jホラー固有の型の破壊というサプライズ、その両取りという稀有な体験。大衆にオススメできないホラーというジャンルに、ある種のどんでん返し(便宜>>続きを読む

ラストマイル(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

昔短期契約でAmazon倉庫の仕分け作業をしていたので、大量の人間とモノのワチャワチャ感が懐かしかった。派遣社員の行列の図、めちゃくちゃ広いので作業場までウン百メートル歩かされてすぐ辞めようと決意した>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

3.7

憎悪の発散と、その報復の畏怖。KKK組織の経緯と全く同じでヘイトの構造がよく分かる。特定民族に対するリアル/ネットでのリンチ行為や自衛団の設置で騒がしくなってきている昨今、知られるべき事件だと思った。>>続きを読む

映画 マイホームヒーロー(2024年製作の映画)

-

母親セーフ

飛び出すタイプの手紙。遊び心あって良い。しっくりくる。

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

20世紀FOXで始まり20世紀FOXで終わるという、MCUのラインナップになぜ入っているのかよく分からないし、MARVELJesusを以てしてもアース616は救えない(救う気すら無いのが希望だが、んな>>続きを読む

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.9

愛する人を失い続け死を待つだけの男、アルツハイマーの超能力者、外界を知らない失敗作のミュータント。それぞれが反発し合う磁石たちのロードムービーで、不器用で言語化できない者達による愛の話。一方通行だし、>>続きを読む

ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)

4.0

エモニッポン。ロケーションと美術とエキストラにこだわり、日本の文化を敬いつつ、また露悪的な部分も切り取らずで、さらにグローバルな仕様になっている。凄い。多分。

ヒーリングファクターの無いウルヴァリン
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

KINGDOMに淡白な会話は不要だし、尺を取るなら王道な事はしないで欲しかった。シリーズダントツで退屈。予定調和であればあるほど評価が高まる尾倒の生死を掛けたユーモア。作品のクオリティを利用した騙しで>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.0

「フォールアウト」のトム・クルーズすぎる、という仕掛け

どれだけ高所恐怖症を煽れるか、実写に見えるかの勝負。TV画面だと微妙。

バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)

3.4

サンドバッグなんだったんだ?マリカーの方がしっくりくる。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.8

再掲
超傑作。配信とまるで印象が違う。紛うことなきCinema Experienceだし、IMAXのレーザーのGT案件だった。その場に自分がいるような、速さや重さに実感を持たしてしまう画作りの興味深さ
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ブルーエンジェルズ(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

字幕なし上映。想定の70倍英語喋られて面食らったが、私は英検準ニ級の実力者なのでなんとか喰らいつけた。Amazonプライムで配信されている字幕ありの方も鑑賞。一応。

アスペクト比の変動が激しいのが効
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ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

2.3

「ハウス・ジャック・ビルト」然り、相変わらず訳の分からないことをツラツラ話してポカンとする時間が長いのだけど、映画で初めて無修正SEXシーンを目撃したかもしれないという興奮があって悪い気はしなかった。>>続きを読む

ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.8

唯一のカタルシスシーンを無かったことにされてしまう、我々もゲームで遊ばれていた

やりすぎ都市伝説の”大声で挨拶をして回る人”の話を思い出す。隣り合わせの理不尽にビクビクしながら生きてます。

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.3

【極爆 字幕】
ずーっと、フュリオサの行動原理は故郷への帰還か復讐のどちらかで、あれだけ絵力と構成の丁寧な説明でこちらを乗らせといての、ラスト辿り着いた結論が「未来への紡ぎ/再生/希望」で震えた。緑→
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14の夜(2016年製作の映画)

4.4

中学生の「おっぱいを吸って揉みしだきたい」の幻想を軸に何か色々な事が起きて色々な感情になって結局何でもなかったという、思春期の空虚感のそれ。マジなの面白いし共感。涙8割笑い2割の映画史に残るラスト。>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

-

サイコパスvs猟奇殺人犯をやるにしては大喜利不足。なのだけど、早めにその構図が崩れるので求めちゃいけないという不親切さ。

三池/小岩井のサイコパス像があまりピンとこなかった。変化球、裏の裏の表みたい
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

すぐ使う予定のないビーチチェアを「貸してくんない?」の図々しいファーストコンタクトから変な匂いはしていて、その後の、いきなり相席するかね?家に招待するかね?家事の手伝いをしているけど私達休みに来たよね>>続きを読む

ミッシング(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

娘の行方不明に味方の関心が読めない/信じれない、部外者の加害が変に注意を引く、でもどうせ罰せれない。どこまでも意地悪で嫌。奔走する人を消費する勢力や現象の数とリアルさ。

憎悪(錯覚もリアルも)が憎悪
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

-

英語よりも吹き替えの方が懐かしさ感じれて好きだな

スペイン語も良いなぁ

エスケイプ・フロム・トゥモロー(2013年製作の映画)

3.4

コソコソ隠れてこれを撮った事が偉業すぎて、その視点で最後まで感心しながら見ていた。実際に遊びに来ている完全なる一般人がカメラを意識せず動いている、という絵が凄いし、成り立たせた俳優陣と撮影隊は褒められ>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

殺意剥き出しと可愛いを交互に見せるのが正解。自然と人工物の相性は悪く、無闇矢鱈混ざったらダメ。中立のような存在、動物を友達と呼ぶ人の退場には泣いた。

人差し指と薬指吹っ飛ぶくだり大好き

嘘みたいな
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.1

太すぎる腕筋で失神。眼福。

即席バディの時間は良かったけど、タスクフォースの参戦が早すぎたのと強すぎたのが結構冷め。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.6

時代が時代じゃなく、今も戦争をしているし、既得権益に人は群がるし、搾取の構造が存在している。真っ直ぐ怖い。全編嫌なんだけど、だからラストが良い。大好き。