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Die Bettwurst(原題)
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『Die Bettwurst(原題)』に投稿された感想・評価

あ
4.5
印象的な黒髪の女性の絵画、時計じかけのオレンジに同じ絵がでてくるというので調べてみたら、本当にそうだった
ドイツの「キャンプ」映画
2人がかつみ♡さゆりに見える
タイトルはベッドのソーセージみたいな意味らしい、細長い円筒の枕?劇中にもプレゼントで出てくる


これも歪んでいるのはと同じくテレビ映画でこちらの方が劇場でも小規模ながらヒットしたプラウンハイムにとっての出世作、翌年続編も作られる

続編では西ベルリンに行った二人が結婚することでもらえる手当を目当てにするという話。ローザフォンプラウンハイムも若い頃から同性愛者という自認があったがその頃手当を目当てに女性と結婚し、社会的規範にしたがったカップルになるという映画内で自身が批判していたようなことをしていた
そういえばファスビンダーもイングリットカーフェンとしばらく結婚していたような気がするが同じような理由もあったのか?

見つけてきた素人を本名で出し、彼らはその後本当にカップルになる
ルーツィはプラウンハイムの叔母(後に母親も彼女も血はつながっていなかったと知らされる)
ディートマーは犯罪者で金がなくなると男娼していたりした、歪んでいるのはにも出演している

歪んでいるのはと逆に異性愛カップルが社会的規範にしたがったカップルになろうとする

ただ観てみると歪んでいるのはのように何か提起している感じはほとんどない
純粋におふざけというかキャンプ、ここもある種ファスビンダーの作品で初期から晩年まで結構頻繁に顔を見せる感覚に近いものを感じる
ただファスビンダーの方がより状況的にどぎつく笑っちゃうけど笑っちゃいけないよなという気まずい感じがしてしまう

最後の誘拐のこの短剣はどうたらみたいなのは戯曲か何かの引用のセリフなんだろうか?(学がないのでわからなかったがマクベスらしち)

あと歪んでいるのはでもそうだがドイツとかヨーロッパにおいてロックンロールとかバイカー文化みたいなアメリカ的なものがキャンプ的な感覚でカリカチュアしやすかったものなんだろうなというのはおもしろい
イギリスのグリッターロック、グラムロックみたいなものもロカビリーとかロックンロールを下敷きにしているものも多かったりするし(同時にそれらには同性愛的なものも多い)、ヨーロッパではないしゲイカルチャー的なものとはことなるかもしれないがマリーロジエがドキュメンタリーを撮ってたアランヴェガのスーサイドもロカビリーを下敷きにしていたし、ヴェガの晩年の様子でいまだに家にエルヴィスプレスリーの肖像を飾っていたのを思い出した


カメラ目線でよくわからないアピールした後に芝居が始まったり、なにかものを落としたり段取りがわからなくなったっぽいところでカメラの後ろのプラウンハイムに顔を向けてたりなんとなく初期映画とキャンプがこの作品の中に無理矢理つながってもいるような変な感覚





アンダーグラウンドインニューヨークのページないのでこちらに

原題はニューヨークの移民たちという感じらしい


ディバインやバロウズ、ジャックスミスなど有名どころも出てくるがどちらかというとドキュメンタリー的なものというより短いスケッチ的な記録がほとんど
(ファスビンダーもシュレイターもニューヨークではなかったかもしれないがこういう演劇をテーマにしたドキュメンタリー撮っていた気がするがなにか助成とかに関係してたりするのか?)

ディバインってジョンウォーターズの作品とか歌手やってたりっていうのは知ってたけどどうやって生活してたのかのとか思っていたけどショービズ的な仕事もしてたんだ


そんな中で唐突にイヴォンヌレイナーと荒川修作が一瞬出てくる
荒川修作のワイノットとフォーイグザンプルは正直今ぱっと内容思い出せないがかなり興味深い作品だった記憶があるがこの時代にニューヨークに居た人だったのか、イヴォンヌレイナーに関しても留学みたいな話はしていたけどアメリカ生まれだったはずだけどどういうことだろう


どちらかというとニューヨークのオフブロードウェイよりもさらにアングラなオフオフブロードウェイ、劇場ではなくバーや路上などでも行われるような演劇を中心に、この辺の知識があればもっと楽しめたかも

オフオフで有名な劇場の一つラママって、渋谷のライブハウスにラママってあってライブハウスらしくない方向性で内装こだわってたりするけどニューヨークのラママから来てたりするんだろうか?
(調べてみるとやはりそうらしい、渋谷の創設者がエレンスチュワートと出会い許可を得て1982年にオープン、音楽以外に演劇やお笑いライブなどもやっているとのこと)


ドイツの演劇界の助成金漬けの商業主義に嫌気がさし、売春なんかで生計を立ててでも活動を続けているというオフオフブロードウェイの芸術家たちの活動にプラウンハイムは共鳴する(プラウンハイムによればほとんどが同性愛者とのこと)
なので当時のウォーホルなんかには結構敵意というか軽蔑みたいなものを示しているが、ウォーホルのこの時期も含んだ苦悩みたいなのはNetflixのアンディウォーホルダイアリーでも語られていて、そういうものも照らし合わせしながら観返したくなった

ラスト、ニューヨークの移民たちに出会ってきたプラウンハイムが自身を鏡で見つめ、また助成金漬けのドイツに仕方なしに戻っていく様は哀しくも可笑しい