傑作。ユイレの編集作業を邪魔しまくって怒られるストローブにほっこりしつつ無駄話に見える彼の哲学が映画研究塾塾長と同じであることに爆上がり。画面も完全にペドロ・コスタしていて完璧。あたしゃこーゆーバキバキな映画が好きだよ。
ラスト、映画が完成して劇場の様子を丸窓から覗く2人。ユイレはあっさり2階に上がってしまうが、ストローブは彼女に釣られるようにして窓から離れるも戻って窓を覗く。それから階段に腰かけてライターの火を2回灯して指揮者の手振りをする、その運動の最中にカットが割れて映画が終わる。粋すぎる！！
そういえば咳き込むストローブからは同じくペドロ・コスタ『ヴァンダの部屋』を想起させられた。
あとさ、タイトルが表層主義的意味合いをもっていたなんて。最高。
