おまつ

ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-のおまつのレビュー・感想・評価

4.0
'助け合うのが家族の掟'
崩壊してしまった家族を取り戻そうとしたおばあちゃんの行動力、それを守った主人公の努力。
ひと一人が出来ること、遺せる事の大きさを感じた。
こういう母親は正直完全に見切りをつけるのもアリだと思うが、自分はこの家族に対して努力した、という後悔がないのもいい。
姉が言った「お母さんがどう育ったかも知ってるでしょう、彼女を庇えないけど、許そうと努力してる」と言ったのがキリスト文化圏的というかなんというか。
ドラッグ中毒は本当に難しいのに。
「毒親」という言葉が流行り、簡単に親も切り離せる時代ではあるが、親にもまた歴史があり、それを語り継ぐ風潮って日本では少なめかもしれない。
自分の親を許すという事について本気で考えさせられた
おまつ

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