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トリュフォーの思春期のneroliのレビュー・感想・評価

トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)
5.0
■大人の勝手にかかわらず、成長する子供達〜🎬■
 
 
色んな子供達が出てくる〜
 
 
✔︎10階から落ちても平気な2歳の子。
 
✔︎レストランに行く予定が、親に置いて行かれ、近所に空腹を訴える8歳の女の子。
 
✔︎虐待が発覚したジュリアン、母親と祖母が逮捕された。
 
 
などなど…。
 
 
 

■夏休み前の、先生の言葉が素晴らしい〜♡■

 
トリュフォー監督自身、子供時代に恵まれなかったと言われている。
 
リシュ先生の演説の様なセリフは、トリュフォー監督自身が言いたいことであろう。
 
 
「子供は不幸を親や大人のせいにできない。」
「大人に許されることが子供には許されない。」
「実に不当な仕打ちだ。」
 

「子供時代に苦しんだ者ほど生命力に恵まれる。」
「生きるのは辛いが、人生は美しい。」
 

「子供を愛する親になれ。」
「子供を愛する親は子供にも愛されるはずだ。」
 

「人生とは愛し愛されることだ。」
 
 
素晴らしいセリフだ〜♡
 
 
 
 
■思春期男女の可愛い恋もあり〜♡■
 
 
最後の場面、パトリックとマルチーヌの恋がとても微笑ましい〜
 
かわいいキスを交わす〜♡
 

個人的にマルチーヌのこの時のお洋服が好みでした~
 
 
 
 
■大人が子供目線で考えることの難しさ〜■
 
 
大人になると、大人目線でしか物事を考えられない場合も多い。
その大人目線が、子供を苦しめることもある。
 
 
しかし、トリュフォー監督は、子供目線で物事を考え、子供目線で映画を撮れる。

本当に素晴らしい監督さんだと思います〜🎬

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