Jimmy

私は確信するのJimmyのレビュー・感想・評価

私は確信する(2018年製作の映画)
3.6
オンライン試写会なるものに初めて参加して鑑賞。今年(2021年)2月公開予定の映画。
本作は、フランスで実際に発生した女性失踪事件で夫が殺人事件の罪を被せられて被告となる裁判を描いた映画。特に、二審を中心に描かれる。
冒頭に、「“ヴィギエ事件とは――” 2000年2月、フランス南部でスザンヌ・ヴィギエが失踪。夫ジャックが拘留。2009年に妻殺人容疑で第一審が開始…」と表示されて、実際の事件であることが表記されて始まる。

しかし、夫には妻を殺した証拠も無ければ動機も無い。マスコミの報道の仕方で冤罪が生まれてしまう怖さを感じた。
被告の娘の知り合いであるノラという女性=料理店勤務が奔走し、彼女に渡された膨大な電話録音テープが被告の弁護士に渡されて裁判の行方が左右されそうな雰囲気が実にスリリング。

本作の宣伝材料(チラシなど)にヒッチコックの名前が使われているが、チラリとヒッチコック映画のタイトルが出て来るものの、映画自体はヒッチコックらしさは余り感じられない法廷ものであった。
フランス弁護士の弁論は迫力あり。

なかなか見応えのあるサスペンス的な法廷映画だった。
Jimmy

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