核戦争の末による終末世界が舞台のダーク・サスペンスホラー*☆
映画館でやっててもおかしくないような良作。
Filmarksでジャケ写登録が無いのがざんね〜んっ!!!ネトフリの選択画面でこのセンスの良いジャケ写に惹かれて鑑賞しようと決めたのに〜!
不気味なファーストカットから「(ぉ?この作品は怖そう…いけるんじゃないか)」と思えた。
色彩トーンが暗くて鬱々としてるのが印象的。
壊滅した街並み、道端に転がる死体、薄暗く陰鬱で冷たい居間、底をつく食糧、薄気味悪い動物の絵画…
一貫して物悲しい雰囲気が漂う中、演劇という手法で華やかに魅せる、その対比。絶望的な現実世界を離れ、温かな希望となるはずだった豪華なディナー&ショーは人々の悲鳴と化す。
体験型お化け屋敷にゾクゾク…ホテル内で行われる一夜限りの殺人舞台の開幕。
当然、題名が「殺人ホテル」ってついてるからホテルで殺人が起こるんだろうなぁ…ってことは鑑賞前から分かる。
どこからどこまでが演技で演技じゃないのか。その境目が曖昧になる瞬間が面白かった。
主人公の女性が元舞台女優だという設定が良い。それを活かしたクライマックス展開には思わず息を呑んだ。
人間の本能を抉り出すホテルの秘密。
文明崩壊が描かれているものとして、あり得ない話ではないような気がして怖かった。
ぇ…せっかく…ちょっと待てぃ…まさか…やめて…と想像させる後味の悪い終わり方も本作の世界観を表していて好き。
彼女の最終決断。女優魂 輝くステージは、天国なのか地獄なのか…本能と理性のせめぎ合い。上手くまとめた結末。
核心を突いてて、いいねっ!!!