終戦直後の日本。マッカーサー元師が昭和天皇と言葉を交わした世紀の瞬間───
神秘の国、日本。
謎のベールに包まれた島国のミステリー。
本作の存在は前から知ってたけど、こんな良い映画だったのね。
劇中で描かれるマッカーサーは面白いお人だ。彼のユニークなお人柄がよく見てとれた。
俳優陣がみな素晴らしく、中でも主演マシュー・フォックスの好演が光る。
なんだ恋愛要素はフィクションだったのかぁ。全て史実通りなのかと思ってしまった。
日本のミステリアスさを、アメリカ視点の映画の中で体感できるなんてね。やはり天皇は崇拝するに値するお方なのだなぁ。天皇にはご立派な龍神様がついておられるらしい。なんと神々しいことか。その平和への祈りのお力はことごとく人間離れしており、どんな自然界の精霊や魂をもお救いくださることだろう。日本が神の国と言われる所以が心に染み渡る。
アメリカは戦争では日本に勝てたが、日本の神の目前では至極 敵わなかった。ある意味、ひれ伏した。裏に政治的策略があったにせよ、そうせざるを得ない目に見えない何か特別なものがあった、私はそう感じてしまう。
昭和天皇の慈悲深いお人柄が戦後の日本をつくったのだと思うと、感慨深い。
日本の歴史は奥が深いのお。
私はまだ自分の国のことを十分には知らない。こういった海外目線で祖国がどういう存在でいるのかを改めて知る事ができるのは本当にありがたい。
日本を死の淵から立ち直らせてくれたダグラス・マッカーサーの奇跡。彼の興味はきっと、不思議でおかしな小さな国の誰も未だ見ぬ新世界、その秘めたる可能性の先にある調和の取れた平和で明るい未来へと注がれていたに違いない。