今作は、シリアで過激派組織ISの人質となるも、奇跡的に生還したデンマーク人写真家ダニエル・リューの体験に基づくドラマです。
内容は、デンマーク人写真家のダニエル・リューは、戦時下の日常を世界に伝えるため内戦中のシリアを訪れるが、突如過激派組織ISに拘束されてしまう。彼の拘束を知った家族は人質救出の専門家に協力を依頼するも、デンマーク政府はテロリストと交渉しない方針を取り、家族はISが要求する身代金の調達に苦慮する。一方、人質として恐怖と不安に苛まれるダニエルやほかの人質のもとにアメリカ人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーが加わり、彼とダニエルは友情を育むが......というもの。
写真家のダニエルさんが実際にシリアで拉致され、そこで起きた体験を元に制作されてるので、一般人には知ることのできない実情を知れる、とても貴重な内容でした。
当時、ISによる処刑の動画は世間で騒がれていましたが、処刑されるに至るまでの経緯を知っている人は少ないと思います。そんな経緯を映画化したのは本当に驚きです😳
今作には人が銃殺される場面だったり、拷問される場面があるので、残酷な描写が苦手な人は注意した方が良いかもしれません。
今作の進み方として、拉致された主人公のストーリーだけでなく、家族の救出ドラマも同時進行します。ここで絡んでくるのが政府です...。政府としてはテロリストに身代金という形で資金援助するのは避けたく、被害者家族による募金なども違法にしています。しかし、家族からしたらそんなこと言ってられません。
こういった政府の、テロには屈しないという対応には意見が分かれると思います。また、拉致された人に対しても、自分の意思で危ない環境へ足を運んでいるので、こうなるのも自業自得ではないか、そんな人に大金をはたく必要はないというレビューもありました。貴方は今作を見てどのような考えを持つでしょう🤔
