かつて押し入り強盗を惨殺した盲目な老人は1人の少女と共に静かに暮らしていた。しかし、少女に目をつけた武装集団の来訪により平穏は壊されてしまう。少女を守るため老人は再び残虐な本性を露わにする。
2つの視点で描かれるストーリー展開。
前半パートは前作の恐怖そのものである老人視点。家に忍び込んだ奴らに対して徹底的な制裁を与えるという根本的な構図は今作も同じ。けれども、老人目線で描かれているため老人はそこまで怖く感じない。
それだけだとスリラー映画として物足りなくなるところで後半パートの犯人側の視点。少女を誘拐してアジトに戻り仕事が終わったと思っていたところで老人が反撃。暗闇やスモークの中など周りが見えない状況から老人が襲いかかってくる恐怖。これこそドント・ブリーズの真髄。
2つの視点で描かれることでよりストーリー性のある展開で面白かったものの、やっぱりスリラー感が薄いのが残念。
ラストに少女が産みの親を見下ろして決別し育ての親である老人を選択するのがよかった。
