ジャンコクトーの戯曲が原作
映画でどうなるのー
と興味津々で鑑賞
最初こそ買い物のシーンで他の人が出てくるけれど
あとははほぼほぼひとり芝居
あ、犬もいるけれど
iPhoneにワイヤレスイヤホン
おー!現代だー
戯曲との違いも楽しみつつ
美しい世界を堪能
女性は女優
舞台の空気も残しつつ
美しい狂気の世界で
まだ心を残す別れたばかりの元恋人が
荷物を取りに来る最後の時を待つ
3日間待ち続けて眠れぬ夜を過ごしたら
おかしくもなるよね
不安定な精神がいつも以上に不安定になる
演劇と現実のはざま
演劇と映画のはざま
執着と別れのはざま
狂気と正気のはざま
いろいろの揺れがそこここに
そして
美しく物語は進む
不穏な小道具に
よからぬことが起きるのではないかと
息を呑んでドキドキして観ていたが
思いの外爽快なラストが待っていた
現代の女は強いのだ
捨てられるから
なぜなんだと考えてしまうけど
自分から捨ててしまえば
あんがい簡単に前を向ける
自分で選択をすることは大事なのだ