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Gegenwart(原題)
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『Gegenwart(原題)』に投稿された感想・評価

4.5
【トーマス・ハイゼ入門。ここは何処でしょう?】
今月、日本で鬼才トーマス・ハイゼの作品が初めて一般公開される。『ハイゼ家 百年』は、トーマス・ハイゼ家の物語とドイツ史を関連させた3時間を超えるドキュメンタリーとのこと。Twitterを見ていたら、トーマス・ハイゼ公式チャンネルで彼の過去作が楽しめるとのこと。『マテリアル』や『Heiner Müller, Zement, Berlin』、『Städtebewohner』等が観られる。今回は入門で1時間くらいの作品『Gegenwart』を観たのですが、これが傑作であった。

雪に包まれた幻想的な世界が映し出され、そこからとある工場のような空間にカメラはシフトする。東大王などでよく見かける、「ここは何処でしょう?」クイズのように、とある現場の一部が切り取られていく。現場の床は濡れており、清掃員が退屈そうに掃除をしている。無味乾燥とした空間にスッポリと穴が空いている。『コンスタンティン』さながら異世界に行けそうな穴に技術者が入っていく。錆に包まれた梯子を伝い、狭い空間でサイズを測りレンガを詰めていく男。まるで骨と骨の間で作業をしているようだ。機械的な空間と自然的な空間が不気味に共存する編集に目を奪われる。やがて、棺桶が見え始め、ここが火葬場であることに気づかされる。すると、カメラは執拗に棺桶を追跡し始める。業火の中に入れられる棺桶をピストン運動しながら捉える、オフィスの1空間に無造作に置かれる棺桶、棚に規則的に並ぶ棺桶。ここまで棺桶を意識したことがあるだろうか?観客は棺桶の動きが醸し出す独特な魅力に惹き込まれる。

本作はフレデリック・ワイズマン同様「観察映画」のスタイルで撮影されている。だが、明確に編集に差が現れている。フレデリック・ワイズマンは人々のテーマを通じた営みを多面的に捉えて、モザイク状に並べることによりテーマを浮かび上がらせる。一方で、トーマス・ハイゼは「火葬場」というテーマに対して、「棺桶」、「清掃員」、「技術者」に絞り、会話よりも動作の連続を捉えることでテーマを浮かび上がらせる。計器を早いカットで繋いだり、かと思えば火葬される棺桶を連続的なカメラの動きで捉えてたりする。静かな映画ながらも激しいカット捌きが、好奇心を刺激するのだ。トーマス・ハイゼ恐るべし。『ハイゼ家 百年』が楽しみになりました。
jj
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・この静寂/静謐/精密性についてたとえば"責任"とかそういうものがあり得る問いであるかどうか考えること。可能であるとき、どのようにして引き受けるべきか。「文明のなかに吊るして/腐らせよ」(田村隆一)