Ao

セブンのAoのネタバレレビュー・内容・結末

セブン(1995年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

渋い映画
サマセット. ミルズ. ジョンの三役に監督の脳内思考を被せた感じ
どんなに理論で武装しても、最終的な人間の本質は感情に依っていて、理論は感情の奴隷である、抗えないのだ
振り返ればミルズサイドには感情論で動くエピソードが幾つか散りばめられていた
・トレーシー(奥さん)の台詞「最初にデートした時からこの人と結婚すると感じたのよ」
・パッと見の部屋が良かったから、地下鉄で部屋が揺られるのを知る前に不動産契約を結んでしまった
など

最後も結局、ミルズ自身が七つの大罪の最後「憤怒」を体現してしまった
もし彼が、サマセットの言うように神曲をもっと真剣に読んでいたら?
犯人を前に感情を剥き出さず、冷静にサマセットのように動いていたら?
違う結末になっていたのかな

全然話変わるけど、脚本の力が凄すぎてストーリーを追うので精一杯だった
個人的には、もっと「余白」を持ちながら楽しめる映画が好き(ちょっとウトウトしてたのもある)
だからこの映画も2回目観ればもっと好きになれそう、楽しめそう
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