タツベイ

セブンのタツベイのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
4.6
「7つの大罪」に
なぞられた犯行。
"暴食"、"強欲"と
順に起こる犯行。
憂き世の中へ辟易した悪魔の
綿密に練った犯行の行く末は。


恐らく観たことありましたが、
もう1回観てからレビューしようと
置いていたので今更鑑賞。
全編に重厚感の漂う傑作サスペンスです。

あまりに残忍な犯行の連続、
不穏さを掻き立てるように降る雨、
知的で狂気的な犯人の計画。
鑑賞中の記憶を振り返るのも胸糞悪いし
数々の胸糞映画を観てきましたが、
トップレベルの胸糞を喰らった。
記憶に残るラストシーンを見た後、
その後のミルズの人生を思うと
危険な香りがするのは自分だけじゃないはず。
これほどの猟奇殺人犯が全てを成し遂げて
全てを思い通りにしていく様は
本当に胸糞極まりないです。
ずーっと降り頻る雨が印象的やったのに
最後は犯人を賞賛するかのような
神の誕生への賛美のような
綺麗な青空が広がっていたのも印象的。

全ての俳優の演技も巧妙に作られた脚本も
その全てを引き立てる映像を作り上げた監督も
全てが素晴らしい。傑作です。
タツベイ

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