移動してきたばかりの若手刑事ミルズと引退目前のサマセット。
ふたりは、雨の中の殺人現場で出会う。
次々と起こる殺人。
犯人の猟奇的なシナリオの中で2人は踊らされていく。
雨のシーンが多い映像やストーリー展開、すべてが印象的な作品。
この作品が持つメッセージは、犯人が繰り広げる連続殺人に色濃く現れているように感じた。
登場人物を善(ミルズ、サマセット)と悪(犯人)に分類すると、悪の主張を通じてこの作品のメッセージが伝わってくる。
なかなか受け入れがたいものだが、抽象化してその動機に耳を傾けると言いたいことが分かってくる気がする(分かりたくはないのだが…)
そしてその主張は、主張の手段のせいでもやもやを残しつつも決して一蹴できないものを鑑賞者に植え付ける。
とてつもなく衝撃的な映画です。