ピピン

月に囚われた男のピピンのネタバレレビュー・内容・結末

月に囚われた男(2009年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

SF。

リアルで怖い。
幸いにも、サムたちの置かれた環境が世界にとって「普通」ではないことがエピローグで仄めかされたのが救いだった。
現実世界では、月にたった1人で三年とか人権問題になるだろうな(そうであってほしい)

細部がちょこちょこ気になったので、考察しがいがありそう。
・最初のサムが見た老婆の幻影は誰なのか。幻影自体は遺伝子異常によるものなのだろうけど、何かつながりのある人なのかどうか。
・ガーティの態度が、サムたち二人ともが自分たちの正体を自覚したあたりから大きく変わった印象があるけど、これはなぜか。前半はHALのような恐怖感があった。
・くだらない疑問だけど、クローン倉庫からどうやってガーティは診察室まで新しいクローンを運ぶのか。サムたちが降りたはしごは結構狭かった。

深さも広がりも格段あるわけではないけれど、月という夢のある世界を舞台に、リアルでスリリングな人間の所業を展開しているのが二重三重にソワソワした。
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