MrTomatohead

セブンのMrTomatoheadのレビュー・感想・評価

セブン(1995年製作の映画)
3.5
後味悪いねぇ。
七つの大罪をモチーフにした連続猟奇殺人事件がそもそも胸糞悪くなるような殺し方だし、一貫してダークな雰囲気で展開が読めないのはデビッドフィンチャーの作風の元祖なのかもなぁ。

経験豊富で定年退職する刑事サマセット、殺人課を希望して入った新人刑事ミルズのバディ物としても面白くて、特にミルズは少しバカっぽく純真無垢な青年っぽさが表現されているのが胸糞悪くなるラストシーンにつながって、より焦燥感に駆られてしまう。

この作品が胸糞悪く、バッドエンドでありながらも今でも魅了されているのはこの脚本の力もさることながら、やはりケヴィンスペイシーの怪演あってこそなんじゃないか。アメリカンビューティーしかりこういったサイコ色の強いイっちゃってる役がハマり過ぎ。

全てがジョンドウの猟奇的な策略の中に始まり、そして終わるという、、、なんとも救いようのない話である。
トレーシーのお腹の子供を含めて7人っつーのが痛烈すぎる。
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