このレビューはネタバレを含みます
満を辞してみた。正直周りからの評価が高くてハードル上がりすぎてるなと思ってたけど、上がりすぎてて全然大丈夫だった。
私は奥さん死んでない派の人間です。最後まで第三者が奥さんを亡くした、死んだ、首が入ってたなど誰も言ってない。彼の悪魔的な罠だったんだと思うし、それがミルズの憤怒を誘った。多分本当に生首が入っていればミルズの怒りをかうのは難しかったんじゃないか。悲しみとショックで怒りに辿り着けなかったと思う。だからジョーンドゥは話術で誤魔化したんだと思う。一瞬サブリミナルで入った生首と思われるものはミルズの脳内に一瞬浮かんだ想像だと思う。7つの大罪を7人の死人で埋める必要はないんじゃないか。死ぬことだけが罪ではなく、彼の社会的地位がどん底に落ちたり、罪人として生きていくこと自体が罪であり、悦楽殺人をやり遂げた彼のやりたかったことなんだと思う。
しかしミルズの最後の葛藤はエゲツなく美しい程に人間だった。人間の泥臭さを描いた映画だと勝手に思うけど本当に綺麗な演技でぐっとこちらにも色々考えさせてくれた印象がある。カッコ良かった…。
劇中ほとんど雨なのに終盤突如晴れて雨とは無縁の乾燥地帯へ
観客の心境を少しでも穏やかにさせて解決パートだよって思わせるための演出なのかな、それで油断したところで最後の終わってるシーンぶちかますわけだからもう怖いわこの映画、本当に最高でした！
