1870年、キッド大尉扮するトム・ハンクスが世界のニュースを届けていく道中、偶然言葉が通じない少女ジョハンナと出会う。
テレビもラジオもない時代。地元の人達に新聞を読んで伝えることで議論し、考えを聞くことで気持ちを共有し、何ができるのか困難な時代を生きていく様子が描かれています。
ジョハンナを保護したことで送り届けることを決意し、長い道のりを一緒に辿ることに。
こういったロードムービーを観ると、世界はほんとに広く、様々な人との繋がりを何故だか感じてしまう。この少女と共に過ごすことで食べ方一つ違うことに気付かされるし、言葉も違う。自分にとって当たり前の価値観は崩壊するけど、他人にとっては当たり前の価値観だと気付いたりもする。
新たに訪れた土地でも力によって根付いた考えから、外部で起こったニュースを読み伝えることで、違う考えを持っていいんだと認識できたり、物事を多面的に考えることの大切さにも気付かされました。
そしてこの作品に触れて一番感じたことは、やはり自分が行動しないと何も始まらないし、誰とも関われない。まだまだ知らないことだらけの私にはとても興味深く、もっといろんな世界、土地や風習、人の考えや文化を感じたいと思わさせてくれた作品です。
人々の楽しみは外の世界の出来事を知ること。語られる物語に笑い、知らない世界を知るきっかけを与えてくれたこの素晴らしい作品を存分に味わえました。
たくさんの出来事にも遭遇し、共に苦難を乗り越えた少女との絆も描かれている作品でもありました。
物語に深みを与えてくれたトム・ハンクスはやはり最高の俳優さんです。
