生い先短い父親に会いに実家を訪れた兄妹。
久々にあった母親はどこか様子がおかしい…というホラー!
Jホラーっぽい寒々しい雰囲気を作るのもうまいし、その後に待ち受けているデカい音に頼らない直球の恐怖の数々が秀逸!!
夢に出るレベルのインパクトある表現がヤバい!
ジワジワと兄妹(もしくは姉弟?)が蝕まれていく描写が素晴らしい!
音でびっくりさせてくるのが生優しく感じてくる絵的な怖さも凄いんですが、とにかくビビらせるレパートリーが多く見ていて飽きないのが凄い。
カメラの余白部分が怖いJホラーの雰囲気も残しつつ、しかしインパクト大なシーンが怒涛に押し寄せてくる中盤以降の勢いたるや!
好きなシーンはネタバレになるのでコメント欄に記載します。
ここ最近は“家族”をテーマにしたホラーが多くなっているような気もしますが、その“家族”を恐怖を打ち破る重要なファクターとしてではなく、逃れられない恐怖の象徴として描きがちなのも最近の風潮ですね。
誰しもが直面する“老いていく家族”をテーマにしたホラーは高齢化社会ゆえなのでしょうか。
ラストに関しては、あれを「余韻ある終わり」とポジティブに取ることもできますが、個人的にはもう一歩踏み込んで欲しかったと言うか、なんだかモヤっとした終わりに感じたので、そこを踏まえてのこのスコアです。