マチルダ

ダーク・アンド・ウィケッドのマチルダのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

なるほど…消化不良この上ないけど、ホラー映画好きたるものそういう部分も楽しむべき要素の1つだぞ!と自分に言い聞かせて何とかエンドロールまで観終えました。

悪魔か悪魔じゃないかで言えば悪魔なんだと思うけれど、最後まで頑なに正体を見せることはなく、何かルーツを明かしてくれるわけでもなく、、
でもこれが良い気もする。最近の悪魔物はどんどんどんどんクリーチャーの様な悪魔の造形に拘っているような気がして、寧ろチープに思えてしまいがちだなと個人的に思ってたから。
只々登場人物たちが恐怖に翻弄されていく様は流石ホラー映画ならではの不条理さ、残酷さがしっかり効いていて、得体のしれないものに人間は恐怖するっていう本能的な部分に訴えかけてくる。ちゃんと怖い。作中ずっと気の抜ける箇所はない。冗談を言ってクスッとさせてくれるような台詞回しもない。終始纏わり付く怖さ。

でもあまりにも正義側の力が発揮されていないというか、神父さまがあんなに呆気なかったこともあって、、あんなにも悪魔が力を発揮できるのならもっと神に救われる展開もあって良かったのでは!?と我儘(誰も救われない絶望感が良い味を出すこともわかってるけど。。)だってこれじゃあ悪>>>善過ぎる!!!!!


観終えて鬱々としてしまいます。
が、良きホラー映画かと思います。
マチルダ

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