星降る夜にあの場所で

土曜の夜と日曜の朝の星降る夜にあの場所でのネタバレレビュー・内容・結末

土曜の夜と日曜の朝(1960年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

VHSで観た作品もあったが、4年前に月1本ずつ計4本発売され購入したブリティッシュ・ニューウェーヴの作品も中の1本。
仕事はきちんとこなし、毎週給料日には家母親に生活費も入れる。
余暇は、酒に女に釣りにと一見満喫した毎日を過ごしているかのように見えるのだが、実はニヒリズムに犯されていた…
英フリーシネマ運動からの系譜で、支配階級に反発する労働者階級の若者(いわゆるアングリ―・ヤングマン)を描いた作品。
わざと階段から転がり落ちたり、職場の同僚の妻と不倫関係を続けていたり、モデルガンで近所の気に入らないおばさんを射撃したりと日頃の鬱憤を晴らす方向が歪みきっているのだが、あることをきっかけに与えられている現状を受け止める覚悟を決めるまでの過程をこの作品が本格的なデビューとなった主演のアルバート・フィニーが見事に演じています。
ヌーヴェルヴァーグの作品群のように世界への影響力はさほどなかったようだが、見応えのあったカレル・ライスの秀作。

で、なぜこの作品をupしたかというと、今月一度は観てみたかった珍品が放送されるようからなのです。
旧衛星第二や旧イマジカでも放送された記憶がない。
面白いか否かは分かりませんが、映画ファンなら必見の作品でしょう☆彡

☆★☆シャーリー・アン・フィールド☆★☆(*´з`)(*´з`)(*´з`)