ちゃわん

サムジンカンパニー1995のちゃわんのレビュー・感想・評価

サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)
4.0
舞台になる95年の韓国の大企業、高卒の女性社員は事務服着用でアシスタント業務・お茶汲み・事務補助・掃除・妊娠したら解雇・セクハラも当たり前・仕事ができても出世はまず無理 と、男性社員の方も体育会系パワハラ気質と、まるで昭和の日本の大企業を煮詰めたような感じで、他の国とは思えませんでした。
一方で、主人公が大企業に勤めているから、田舎の中学生の女の子からすると、キャリア女性として羨望の眼差しで見られているシーンもあり、アンビバレントなところを上手く描けてました。


とはいえ、TOEICのスコアを昇進の条件にしたり(ちゃんと会社が講座を用意するのはエラい)、そーゆー明確な基準を作って競走させるのは、韓国の風土や気質なのかなーと思いました。

ストーリー後半で意外な黒幕がわかり、社会派な展開になるのも面白かったです。

主演のコ・アソンって、グエムル 漢江の怪物の中学生だった娘だそうで・・そりゃ、15年も経てば大人になるわね・・
ちゃわん

ちゃわん