声もなくのBCのネタバレレビュー・内容・結末

バス乗っ取られた運転手は脚怪我したと字幕に出ていたから足傷めて追いかけられなかったのかと思っていたけど、
腕骨折しただけだったので走って追えたのでは？
女性警察官は倒れても血は流れていなかったので
脈も見ずにそれで死んだと思いこんで埋めるのもな。
死体処理業は文字通り死体を処理するだけで本当に死んでいるかまでの確認はしないから
脈を見て生死を確認することは知らなかったのかしら？

誘拐された少女はテインやその妹に馴染んでいるように見えて、逃げだそうとしたり、
最後は自分を帰してくれたテインを誘拐犯だと言ったり、
のらりくらりとしていて本心が見えなくて、ある意味ファムファタール。
少女であってもあどけなさよりも精神的には落ち着いた女として描いているのは女性監督ならではの冷静な視点だなと感じた。

テイン役のユ・アインの演技は凄かった。
モデルもやっている人が15kg増量で引き締まっていない体型、オシャレカットではない坊主頭の風貌。
台詞なしで表情を大きく変えているわけでもないけど、
動作や姿勢でこういう気持ちでこんなこと言いたいんだろうなというのは伝わる。
ただ、黒ジャケット姿はサラッと着こなしている感が出てしまっていて、
品の良さが漂ってしまったのは違和感あったな。
モデル兼俳優には有りがちではあるんだけどね。

内容の重さとは対極で田舎ののどかな風景は絵本に描いたような美しさでそれが妙に印象的でした。