死んでしまった妻との埋められない距離に苦しみ、自分の弱さに直面する男を乗せた車の行先とは…。
3時間ずっと引き込まれっぱなしで、観賞後の余韻がいつまでも続く秀作!👏
小説のような完成された世界観が美しい。
そして、会話のひとつずつが持つ意味や、渦巻く感情が痛いほどリアルで刺さります。
多国籍の言語が飛び交う舞台劇が出てくるのですが、言葉そのもの以上に相手を理解するような空間がそこにあって。
夫婦の間にあったものと比べてしまいます…
忍び込む女子高生の話。うなぎの話。
丁寧な長編小説を静かに読み進めている感覚でした。
自問自答の連続。
結局相手のすべてを理解しようとするのは不可能で、そのためにはなにより自分を見つめなければならない…
俳優陣の演技も相まって、その感情の渦に溺れそう。。
観賞後ぼんやりと考えこんでしまうような作品でした。
もう一度観たい…。
お気に入り★★★★☆
感動★★★★☆
涙★★☆☆☆
笑い☆☆☆☆☆
余談✍️
原作の短編はかなり内容が違いました。でもある一つの問いに関しては原作に書かれていることが核心をついていたと思います。
短編をこれだけの世界観に広げて映像化した手腕が凄すぎます…
ロケーションも素晴らしい。
🏆カンヌ国際映画祭 脚本賞、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞受賞