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ドライブ・マイ・カーのkmrのネタバレレビュー・内容・結末

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


高槻が、結局人を殺していて、自分をコントロールできなくて、開き直ってたのが印象的。ただあれは、彼が自分自身と向き合った証拠なのかもしれないとも思う。家福が言うみたいに芸の肥やしみたいにしては、いつまでも自分から逃げていたと思う。

渡利もすごい良かった。渡利の荒んだ表情と、でもそれは、家福より前から、ずっと死んだ人間のことを考え続けてきた人間の、ある意味悟りみたいなものに見えた。
なにより三浦透子の演じる渡利と言う人間が私の好みどストライクすぎてずっと見続けたくなる。

多言語の舞台が、初めは全く受け入れられなかったのに、3時間立ったら、当たり前のものとして見られてた。

好きなシーンは、
・高槻が車の中で泣きそうになりながら吐露するところ
・やっぱり煙草をオープンカーから出しておく2つの手
・雪の北海道で渡利と家福が抱き合うところ。性愛を超えて慰めあっているのが伝わってきた。煙草を線香代わりにしているのが面白い。
・ラストの舞台で家福が手話を聞いているとこ。家福本人の感情が合わさっているからか、素晴らしかった。西島秀俊ってすごい

いつか天国に行ったら、神様にあたしたちは苦しみましたって言いましょう。そしてゆっくり休みましょう(うろ覚え)
kmr

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