ヒカル

ドライブ・マイ・カーのヒカルのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.0
2021年から洋画でがっかりする事が多く最近で言えばNWHはエンドゲーム同様にファンムービーに乗れずに疎外感を味わい、リドスコ先生のグッチは退屈の極地から苦痛を味わう事となるに至り、映画はほぼ無料のprime videoだけにしてスロカスに戻ろうかと悩み中ですが、貞子ショック以来約3年ぶりの邦画として2021ベストと評判の本作を視聴致しました。(家でもこの3年全く邦画を視てないので邦画ド素人の感想となります。)

村上春樹原作なので当たり前ですが文学的な作品で退屈することを覚悟して視ましたが3時間眠くなる事もなく楽しめました。グッチ同様にストーリーは大した事は起こらないのですが、グッチのような大仰な演技では無く抑えた演技で内面を描写しており、西島秀俊さんが複雑な表情で例の秘密をいつ話すのかが読めずに緊張感を保ったのが理由かと思います。(結局グッチは私が苦手なコメディだった様です、視ながら理解出来てませんでした。)

また、全然役者さんを知らないのですが、奥さん、北海道の女の子、天使みたいな韓国の女の方の3人は魅力的でオリジン的なエピソードが明らかにされる度に感情移入させられました。みんな演技うますぎですね。

ノーベル文学賞の度にハルキルストの集まりががっかりする報道が気持ち悪くて嫌なので早く受賞して欲しいのですが、本作の世界的評価が一助になればと応援いたします。万人が楽しめるとは思えないのでオススメはしません。
(私はハルキストではなく龍派です。ワンダーランドとねじまき鳥は大好きですが。)
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