みっちゃん

ドライブ・マイ・カーのみっちゃんのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
4.4
3時間の映画、それも村上春樹の小説は記憶のかぎり読んだことなかったから不安だったが、思いの外面白かった。
セックス描写が多いことはノルウェイの森(映画)の評判で聞いていたが、やっぱり一人で観に行って正解(笑)

劇中劇の雰囲気が好きだな〜、とか、
カセットテープの音声との読み合わせ面白いな〜、って思ってたら、物語の本筋との関係に気付かされて、チェーホフの原作はまったく知らないけど、あっという間に映画に引き込まれた。
他の場面でも、あー、これはアレのメタファーなんだろうな?とか、コレ意味ありげだけど、よく分からん。とかいっぱいあって💦
Youtubeにいっぱい考察動画上がってたから、後で観てみることにする…

「(個人的に)生まれ変わったら、こんな顔に生まれたい男No.1」の岡田将生の新境地と思う。あの端正で品の良い顔が、最後の車内のやり取りではすごい迫力だった。

理解できなかったことはいっぱいあったけど、本筋以外にいろんな物語を複雑に絡み合わせているのに違和感を感じることなく、映画には没頭できた。

と思うと、それは原作の力と脚本の良さ、監督の手腕なんだろうな。冷静に考えたらすごい作品だったと気付かされた。

追加:聞けば村上春樹の短編を3つ組み合わせて成り立たせてるとのこと。説明的なセリフはないのにそりゃすごい!
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