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ドライブ・マイ・カーのヒデオウのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.7
レンタルにやって来たので鑑賞
村上春樹作品に
あまり触れた事はないです
強いて言えば西島秀俊目当て
声質と鼻筋と無精髭Ver.が好み

舞台脚本家の家福(西島秀俊)
脚本家で妻の音(霧島れいか)
前半は夫婦の日常シーン
ある日、音は言いたい事を伝えられず
クモ膜下出血で他界します

2年後家福は
多言語演劇の演出家として広島へ
出会う専属ドライバーみさき(三浦透子)と
打ち解けていく事で
過去に向き合い前へと進んで行く物語

ドライブシーンが何回もあるんですが
終盤の雪道でのシーンは秀逸
車の運転に走行音はつきものですが
雪とそれぞれの心境もリンクしての
無音で流れるシーンは
劇場鑑賞案件だったかなぁ…

音が語る前世が八目鰻の少女の創作話は
単体で興味深々なストーリー
そして本筋の核心にも…
音の語り口調もジワジワとハマります

表現が難しいですが
個人的な感想は
例え以前とは違う自分になっても
それが自己を偽っていても
受け入れて前へと進む
そう感じました

多言語演劇のシーンでは
多国籍な言語の俳優の他に
手話での演者がいます
Codaを観てから
手話の表現に興味が惹かれます
今作のラストも
手話の表現力の強さを感じました

余談ですが
通訳役の方が
粗品とロッチ中岡を
足して2で割ったような
雰囲気がツボでした
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