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ドライブ・マイ・カーのタクのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
2.5
生きる希望を失った男が、ドライブを通して生きる希望を見出していく、、、
[ストーリー]
俳優で舞台俳優である家福(西島隆弘)は
ドラマの脚本家である音(霧島れいか)と共に愛してあっていた。
順風満帆な日々を送っていたがある日、
妻が亡くなる。

それなら2年後、家福は広島で舞台の演出を頼まれ1ヶ月半出張する。
そこで出会ったのは自ら舞台に出演することを決めた様々な人種の人々だった。
そして、専属ドライバー。
広島で2人の奇妙なドライブが始まる時、家福は自分自身を見つめ出す旅が始まる。
[キャスト]
西島隆弘
三浦透子 霧島れいか
パク・ユリム ジン・デヨン
岡田将生
[監督] 濱口竜介
[感想]
・個人的に好きだったシーン

ひとまず私の好きor気に入ったシーンを紹介します。

[ドライバーとゴミ収集所を見学]
家福とドライバーで広島の大きなゴミ収集所を訪れるシーン。
ゴミを大きなクレーンで掴みそれを別の場所に移動させる。
この動作を見て彼女は「雪みたいですよね。」
このシュールな笑いの雰囲気が何だか好きでしたね。

[ユンスの家]
ここではユンス、ユンスの妻、家福、ドライバーの4人で食事をします。
ここでは、ユンスが日本に来た理由や
様々な言語を喋れる理由、愛する妻を思う気持ちが語られます。

そして、家福が初めてドライバーの運転の技術を褒めてくれます。
2人の間には会話もあまりなくお互いどう思ってるか分からない状態が続いていたのでこうして本音を言ってくれるシーンが見ているこっち側も嬉しくなってしまいました。

それに、このシーンは15分程の尺があり長いと感じましたが、舞台稽古の様な緊張感は無、く暖かい雰囲気が伝わってくる非常に良いシーンでした。

[車の中でタバコ]
高槻(岡田将生)に妻の秘密を話され、妻を満足させられなかった自分、自分を裏切っていた妻の過去へ嫌気がし大事にしていた車の中でタバコをふかします。

ここでも全ての話を聞いていたドライバーがいい味を出してます。
決して家福を励ますのではなく、客観的に意見を言うでも、それは別に家福を失望させるような事ではない。
2人の独特な距離感の中で一緒にタバコを吸うシーンは、映画中盤の出来事ではあるが2人の気持ちが大きく変化する重要なシーンでした。

・映画としては、微妙〜😅😅
3時間もある上映の中でまず妻の死はもっと早く描けたのではないだろうか?

まぁ、妻の存在を確かなものにするのには充分な尺ではあったがそれにしても
プロローグが長すぎましたね。

[結構、退屈(笑)]
ワンシーン、ワンシーンが長回しで撮ってる事もあり結構長いです。
早く次のシーンへの変わって欲しいという思いを抱きつつ見てましたね。
でも、高槻と家福の車中で音の過去の話をするシーンは長回しでよくあそこまで話せるなと、思ってたし緊張感もあり見応えがありましたね。

まぁ見ていくと、結構見れてしまいましたけどね(笑)
この次は何が起こるのか、と丁寧に描かれた人物像であるから続きが更に気になったのかなと思いました。
[最後に]
伝えたいメッセージ性、妻の過去、
ドライバーの過去全てイマイチという印象でした。
何故かというと全てセリフで表してしまい、説明的になってしまってるからです
そのせいで重みのないし、何だか微妙でした。
けれど、西島隆弘の熱過ぎない演技ラストの溢れる涙の演技は心を打たれました!
けど、、もう2回目は見ません。(笑)
タク

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