キモサベ

ドライブ・マイ・カーのキモサベのレビュー・感想・評価

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)
3.5
こんなこと書いてる人、一人もいないと思いますので、あんまり真剣に読まないで下さい
これねぇー、観ていて「ドライビングMissデイジー」(89年)という作品がだぶって仕方なかったのです

どちらも、ご主人さまと運転手の“心の距離感”に引き込まれる映画だったからでしょうか?
演出家と雇われ運転手、老婦人と黒人運転手・・・

それともうひとつ、実際に運転してるのは映画の主人公“ではない”という点からでしょうか?
そう、タイトルなんです
ドライブ”マイカー“・・・私の車なんだけど、運転は別の若い女
ドライビング“ミス・デイジー”なんだけど、運転はモーガン・フリーマン・・・みたいな

なんか変な共通点から抜け出せなくなっちゃった自分です

・・・と、ついでにどっちもアカデミー賞作品だっ!!

大変遠回りして、すみません
感想です
先ほど“心の距離感”と書きました
ちょうど映画の半分を過ぎたあたらから、加速して行くんですよ

いわゆる“ロードムービー”と異なり、車の中のドラマと思って観ていました
この二人には心に刺さっている刺があります
男は妻に対し、女は母に対し・・・
ですからこのドラマからは、悔恨であり、懺悔であり、贖罪という、ある種の宗教的な言葉が浮かんできましたです
ロードムービーと異なる、と書きましたが、舞台の演出(稽古)を重ねていく過程をダブらせることによって臨場感が高められていたからです

自分的には今までに感じたことのない、質の良いゆったりとした3時間に浸る事が出来ました
キモサベ

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