西島秀俊演じる家福が、逝去した作家の妻:音との回想や、専属ドライバーとなったみさきとの出会いを通し、自己対峙していく物語。
言い回しが難解なだけで、ストーリーは至ってシンプル。
深夜のドライブシーンは映像・排気音ともに美しく、魅入ること間違い無し。
以下は本筋とは関係無い話。
本作を鑑賞中、電話が来たので慌てて取った。
用件が済み、ふとリビングの窓から外を見やると、通り雨が去った後だった。
空に薄く、消えかけの虹がかかっていた。
次に虹を見られるのはいつになるか分からないが、見つけた時はドライブ・マイ・カーを思い出す気がする。
記憶を引き出すキーになりそうな出来事だった。