このレビューはネタバレを含みます
上映開始から気になっていたのを、配信でやっとみた
最初から最後まで淡々としたセリフの感じが不気味だなと思いながら観ていたけど、多分わざとなんだろうな？
舞台の練習シーンでも感情を入れるな、みたいなセリフがあったので
そしてたくさんの国の言葉や、手話などで進められていく舞台の中では難なく進んでいくストーリーだけど
実際は妻との間のコミュニケーションだって日本語と日本語なのに通じていなかった部分やわざと触れずに避けていた部分があって
その生活に満足していたと感じていた主人公は様々な人との関わりでようやく後悔に気づいたところが良かった
妻ともっとこうすればよかったと主人公が語るシーンは、、亡き人への後悔はどうしようもならないと分かりながらもくるしかったけど、
舞台の最後ではそれを回収するセリフがあったのがよかった
ラストは主人公ではなく運転手の女の人のシーンでおわったけれど、笑顔もなく過ごしていた彼女が最後に微笑みながら運転するところが印象的だった
そこでは主人公と同じ車に乗って、映画祭の時にお世話になった夫婦の犬にそっくりなワンちゃんが乗っていた
そのシーンの理解があまりできなかったけれど、観た人に委ねるラストシーンだと思ったのでもう一回見てちゃんと咀嚼したいなあと思えるシーンだった
