作中劇の複層的な構造でひとつのモチーフ/テーマ/イメージを語ろうとする狙いそのものは珍しくないのかもしれないが、やり方がクールで、しかも上手くいっていたのがよかった。
台詞回しやセックスの扱い方がいかにも春樹の小説そのままだと思いながら観ていたが、複数の原作を再構成したものだと事後に知って、ずいぶん単純な先入観に毒されてたなと反省しました。
それでも春樹節はあちこちにあったと思うけど。
3時間は長かった、が、退屈はしなかった。
いい映画でした。
チェーホフに興味は出た。読むまでに時間かかりそうだけど。興味は出ました。