人と人との理解を深めるには、本音で会話するしかない。
カンヌ国際映画祭、ゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞、アカデミー賞
と多くの偉大な映画賞で何かしら受賞した傑作映画で
監督は先日鑑賞した、『悪は存在しない』の監督である濱口竜介監督。
基本的には180分という長尺を十分に生かした、
ゆっくりと動く人間模様、広島から始まる美しい風景映像、
そして戯曲のセリフを引用した言葉で映画を紡いでいます。
引きのカメラで美しい風景映像を映すことで、
ゆっくり動く人間模様が大自然との対比となり
映画でありながら
『私たちの生活でどこにでもあるような、一つの出来事』
であるように思わせ引き込んでくれる映画です。
そして、人間というのは思考する生き物であるということを
戯曲のセリフで思いださせてくれます。
そんな、映像とセリフと物語との距離感を行ったり来たりすることで
180分没入させてくれる映画となります。
私は男性ですので、これ以外にも男性性とは?という部分に
フォーカスが当たっており、より深く楽しむことができました。
ぜひ、心を落ち着けてリラックスした状態で鑑賞いただきたい作品です!