公開前からこの作品は絶対に映画館で見ると
決めていた作品のひとつ。
コロナ禍の小さい劇場の端っこで見た。
ボロボロと泣いてしまった。
後半は常に泣いていた。
そして今回2回目をNetflixで鑑賞したが
やっぱり泣いた。
ドライブマイカーは
"言葉"の映画だと思う。
180分という短い時間で
生涯における大事なものを感じさせてくれる
決して多くを語らない登場人物たちの
洗練された短いセリフたち。
そのひとつひとつが胸にグッと響いてくる。
やはり村上春樹だからだろうか。
無駄のない端的なセリフが語ることの多さよ
その心の真相に迫る言葉たちに、
感嘆してしまった。
なぜか分からないけれど
ものすごく泣いてしまったんだ。。
数々のシーンで。
最も好きなセリフは
三浦透子ちゃんが自分の故郷での言葉
「家福さんは音さんのその全てを
本当として捉えることは難しいですか?」
これについては、1万文字ほど語りたい。
また、最後、手話の彼女が
家福の苦しみに寄り添い、包み込み
抱きしめるかのようなあのシーン、セリフ
あまりに優しくて、
泣いてしまった。。。
私たちは、それでも生きていくしか
ないんだと、
苦しみを抱えながらも、
「たくさん泣きました、あなたを想って」
「そうやって伝えましょう、あの世で会えたら」
最後のシーンが最も号泣
なんて、味わい深い作品なんだろう
役者さんたちの演技が素晴らしく
映画の写し方が素晴らしいからだろう
傑作、この言葉に尽きる。