マイケルはバチカンの後ろ盾を得て、犯罪から手を引くことにしたが…。
1作目から約20年という時を経ての3作目。アル・パチーノがとても歳を重ねていた。
今では監督もされているオシャレなソフィア・コッポラや、若いアンディ・ガルシアも出演。アンディ・ガルシアの姿は若きマイケルを彷彿とさせられた。
このpart3を観るにあたって、切り離せないローマの『バチカンスキャンダル』。大司教による金融スキャンダルによる負債や、『教皇暗殺』などの社会的背景の予備知識があると、より楽しめたのかなと感じた。
マイケルの半生はマイケルの思い描いたような幸せではなく、実は多くの手放したものこそが幸せだったと気付き、たくさんの後悔を感じた人生を描いた3作目。
移り変わる時の流れを描き、時代も変わるが、決して変わることのない家族たちへの愛。
コルレオーネファミリーの根底にある家族を愛し、守るというマイケルの想いは、子供たちや兄の子供ビンセントにも受け継がれ、頂点に登りつめた者の孤独や、苦しさを描いたマイケルの人生を感じることができた素晴らしい3部作でした。
3作品を通して、ゴッドファーザー=マフィア作品ではなく、この作品は家族の愛を描いた素晴らしいヒューマンドラマで、だから今でもたくさんの人にも愛されている作品なんだなと感じました。
とても重厚で壮大な物語、最後のシーンまで素晴らしかった。
