ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期のPhilMarksのネタバレレビュー・内容・結末

もちろん1作目と2作目ありきではあるが、個人的にはシリーズの中で一番好きだった。このシリーズはファミリーの栄枯盛衰を描いたものだと思っているので、鮮烈なシーンや目まぐるしい展開は期待していないのだが、それでもジョーイ・ザザの暗殺のシーンなど、印象的なシーンが多かった。なぜか好みだったのは、襲撃を受けた後、マイケルが糖尿で倒れるまでの家のシーン。1作目でもビトが襲撃されてから隠れ家に皆が集まっている似たシーンがあったが、あの時にいた人は死んだり裏切ったりして少なく、年老いてしまったところに興亡を感じた。
本作では、何とか裏世界から足を洗ってファミリーをちゃんとしたビジネスに導きたいマイケルと、そうはさせてくれない過去の友人たちや、それを阻む様々な業界の敵などの中で一筋縄ではいかず、もがく様子の表現が素晴らしかった。