このレビューはネタバレを含みます
ユレク……あんたが言ったのよ……分かれて行動するのとセックス（ではなかったけど）はダメだって……！
本当に冒頭の「助け来なそ〜」ていう森の感じとか、母親の気配と双子の写真の感じとか、すごく雰囲気がいいな〜って思ったんです
ただ母親の転落→殺害されるシーンからいきなり「あれっなんか安っぽくなったな」と感じました まさかこのまま一時間半強突き進むなんてな 思いもしなかったろ
作風は令和に蘇った13金中盤作（1やXじゃないのがポイント）だったり、悪魔のいけにえだったり、遊星からの物体Xだったり、全体的に「一個にまとめろ！！」て感じです
フィールドは完全にDbDです 倒せそうな板に乗り越えられそうな柵まである（実際に途中華麗なダッシュ乗り越えがあります☺️）
正直肝心の双子の怪人要素が分かるけど分からないことで十分に楽しめなかった気がします
（極端に凶暴化して郵便屋さんの件で人の味を覚えたんだよね？ 母親の事故転落までマジで外に出てないのかな、その割に家でめっちゃくつろぐやんけ それは幼少期の記憶かな？ でも母親は食べちゃったんだよな 人として生きていた時代の記憶の有無がはっきり示されているとうれしかったな、あわよくば人の記憶はありつつ衝動を抑えられない方が怖いな
ていうか道具の扱いや不意打ちの仕方にだいぶな知性を感じて、そのハンターの性質は隕石により引き出された野生なのか人間の知性なのかどっち？？ どういうつもりで怖がればよいのか私も混乱していた 登場人物はもっと混乱していた）
他にも「イザさん携帯は捨ておけー！」だったり「ていうかキャンプの大人たち同士は連絡取り合えるようにしとこー！ー」だったりこの状況に陥るまでの展開にもいくつか困惑する部分があるのですが
これが令和に蘇りし13金系譜の殺人鬼ムービーだと思うと 不思議と許せるのです
脈絡のないセックスからの死、よし！
オタク少年によるホラー映画あるあるも、よし！
少年が無駄な脅威に晒され無関係なところで死ぬ、それもまたよし！
謎の警告おじいちゃんは自分が既に脅威範囲内にいてお手上げ、それも全てよし！（こういうのでキャンプ場の手前じゃなくてばっちり内にいるの珍しいな お爺さんそこ危ないですよ）
なんか心なしか「使い古されたのでは…」「もうネタ扱いしたあとの一捻り要素にしか使えないのでは…」的なあるある要素を現役で使ってみせますよという根性、非常に良しでは？？
でもやっぱり、思い返すと、「何だったんだろうこの時間……」と思ってしまう映画でした トータル悪し？
