｢お腹の満たされないもので、少しでも心を軽くして欲しい｣
｢知らんもん同士が同じとこで笑ったり、違うとこで泣いたり───｣
1人の映画好きとしてとにかく刺さる台詞が多かった。映画ひとつで繋がっていく友情、そして家族愛にも似た関係が紡がれていくのが何だか凄い嬉しかったし感動した。
高畑充希演じる莉子(あさひ)が、既に閉館が決まっている朝日座をどうにかして存続させるために奔走する本作。鑑賞してから、映画館があるのは当たり前じゃないし、閉館が決まってから惜しむようじゃ遅いんだなと思い知らされました。
そしてタナダユキ監督、めちゃくちゃ良いですね。『マイ・ブロークン・マリコ』から気になっていましたが、なかなか他の作品を観れておらず⋯。これを機に他の作品にも手を伸ばしつつ、新作公開を楽しみに待ちたいと思います。
