アカネライミ

ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウトのアカネライミのレビュー・感想・評価

4.5
「人生の1つの章を終え 新たな章を始める
その覚悟がなければ難しい」

「私たちは”完璧に見える”ことにとらわれていたわ
だけど”完璧”って 何なのかしら」

簡易版『ゲット・アウト』の称号に相応しい、実家帰省モノの系譜に織り込まれた多種多様な生きずらさ。
アメリカ的”幸福な家庭”の暗部に触れ、その成功・競走主義の犠牲者を各人に深化させる語り口、そして現代における家父長制の実態。
ジェンダーに限らず、世間体から外れたと自認する側の苦悩。劇中では対話する事での他者理解という形で終着していたが、本作が2020年に制作されたと思うと、未だ重圧される社会システムの苦さを痛感する。
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ホワイトエレファント,ネックレス,絵画.
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