りりー

ステージ・マザーのりりーのレビュー・感想・評価

ステージ・マザー(2020年製作の映画)
4.4
オンライン試写会で一足早く視聴しました!カナダに住んでいる知り合いが”the Prom”と比較してオススメしていたのでずっと気になっていた作品!

絶縁状態だった息子が遠く離れたサンフランシスコで経営していたゲイバーをその母親が立て直していくお話。

田舎で残るゲイへの差別意識や、親子の世代間の意識の違いというのは一つテーマとして据えつつ、色々な人の悩みを描き「いかに自分らしくいれるか」「愛とは」という普遍的テーマに挑んでいたように思います。
何より主人公のメイベリンの人を巻き込む力や一人一人に向けられる愛情が深く、彼女が色々の人の心の溝や孤独感を埋めていっているのがミソです。妙な啓蒙や属性の安売り感がなく、人一人一人に真剣に向き合うことそのものの大切さを、メイベリンから改めて学びました。

ウィットに富んだ会話や煌びやかな衣装、ピアノと歌とてそれだけでも楽しい作品。心が暖かくなりました。

人にオススメしたい作品です。
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