ホルモンの異常により9歳で身体の成長が止まってしまったリーナ。しかし彼女が抱える真の異質さとは、その闇に塗れた心にあった。
強い加虐性と狡猾な頭脳から、エストニアの精神病棟に半ば拘束されるように収容されていた。
しかしリーナはその頭脳と凶悪さを十分に発揮し、病棟から脱出することに成功する。
そして数年前に行方不明となった少女「エスター」に成りすまし、彼女の産まれたオルブライト家へ潜り込むのであった。
惨劇の限りを尽くすこととなるエスターの、始まりとはーーーな話。
んーーー。
時間が経ってからの続編故か、テイストが。
エスターの正体とは!?的な部分が面白みの大半だったからか本作ではテイストが変わるのはやむなしか。
中盤で「おまえもかい!!?」となる展開には、そうきたか!と膝を打ったものの前作程の嫌なワクワク感はあまり得られずだった。
なんか頭が良い設定のはずのエスターが迂闊過ぎるのもちょっとなぁー、だった。
随所随所であぁエスターだわwwwっていうのがちゃんとあってそこは面白かった。前作ありきの良さと前作があの作りだったからの残念さが半々。
素朴さとほろ苦さ、懐かしさはまるで昔菓子「棒かるめ」の如し。