萌芽

エスター ファースト・キルの萌芽のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

まあまあ楽しめたものの、前作ほどのインパクトはない。
やはりエスターには、純粋な家族の弱みにつけ込む究極の詐欺師であって欲しい。

後半からの騙し合いの展開は、面白さはあるが、エスターのカリスマ性を濁らせてしまうような気がする。最後彼女が部屋でドレスアップ(?)をするシーンも、なんだかなぁという感じで白けてしまった。

因みに、シリアスな展開の中ジャジーでレトロな音楽を流すという効果的な演出は、良くある気がするが、ハッと、そしてうっとりとさせられるほどに印象深いのは「the shape of water」で、個人的にとても気に入っている。

とはいえ、前作から10年以上(?)経って成長した彼女(演者本人)が、はじめはキャスティングされていなかったにも関わらず配役を勝ち取り、彼女本人がエスターの過去を演じるという話には関心したし、見事に違和感がない。更には、前作では彼女が12.3歳でエスターを演じ切っていたということを初めて知り、それが1番の驚きである。
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