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ドリームランドのYouKeyのレビュー・感想・評価

ドリームランド(2019年製作の映画)
3.7
 マーゴット・ロビーが「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でシャロン・テートを演じる前年の2017年に北米ニューメキシコ州で撮影した「ドリームランド」、このたびFilmarks様のご厚意でオンライン試写観賞。北米では昨年2020年11月に一部劇場とドライブインシアター、そして配信で公開の旨伝わってきており、本編からの画像(昔ならさしずめスチル)を見てクラシックな装いのマーゴット・ロビーに風格を感じ期待が高まっていたので早く日本公開、しかもこの状況とはいえ映画館で上映されると決まって嬉しい限り。見終えていかに『映画館で観る』ことが大事かとあらためて考えた。この映画のヴィジュアルは映画館のスクリーンで観たい。
 
 テキサス州の農家の少年が他州から傷を負ってやってきた銀行強盗の女性をかくまい、行動をともにしていくうちに少年はやがてその強盗に恋してゆくが、現実はそううまくはいかなかったというストーリーが少年の妹の視点から語られてゆく。100分台でコンパクトにまとめられ、「俺たちに明日はない」のように過激な描写がなく単純に衣装や小物、セットを眺めて楽しめる作品。マーゴット・ロビーは好んで下卑たキャラクターを演じている印象が強かったが、こういう歴史(歴史がかった)作品だときっちりその役にはまる表情を見せてブロマイドになりそうな決め方なので、「スキャンダル」でのような現代女性もいいがもっともっと様々な役柄に挑戦して1930年代から1960年代前半の『ハリウッド女優』路線を歩んでもらいたい。

 Filmarks様、貴重な機会をどうもありがとうございました。
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